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​丹家 歩
​Ayumi Tanke
医師 (産婦人科専門医) / 保健学修士 (東京大学大学院)
2023年現在、東京大学大学院医学系研究科 健康科学看護学専攻内 博士課程在学中 

​​所属学会

  日本産科婦人科学会

  女性心身医学学会 

​  日本助産学会

マインドフルバーシングティーチャー

​  Completed MBCPTT level 1 in 2016、 level 2 in 2019     

       Completed MBCT teacher training module1 in 2018

  Completed Oxford mindfulness centre 12 Month Teacher training in 2021

        (with Alison Yiangou, Claire Kelly and Heyoung Ahn) 

   早稲田大学文学学術院 心理学教室(越川房子教授)科目等履修生:2016年、2019年度

   交流学生制度により、2020年度後期、2021年度後期

兵庫県明石出身。奈良県立医科大学を卒業後、岐阜・長野・沖縄・宮古島・鎌倉にて周産期医療センター・大学病院での周産期医療、宮古島での訪問診療の勤務を経て東京在住。2011年より自然分娩をテーマにした映画自主上映会、赤ちゃんも一緒に聴けるコンサート、院内コンサートなどを開催。病院の枠組みを超え、心身共に健康で生きることについて気付きのキッカケを提案するようになる。2016年より早稲田大学文学学術院の科目等履修生として越川房子教授の下でマインドフルネス認知療法を学びはじめる。全国各地にて女性の身体を学ぶ講座やメンタルケアについての勉強会を開催し、更に日本でのマインドフルバーシング普及にむけ、地域の母子支援施設や助産院、産婦人科などで”心の出産準備クラス”としてマインドフルバーシングの実践をすすめている。

Bridge of  Life  命の架け橋”が活動のキーワード

みなさま、こんにちは!​産婦人科医の丹家です。

妊娠中は、どなたにとっても今まで経験したことのない事が日々やってきます。変化の日々です。その一つ一つの出来事を、どんな状態の心で受け止めるのか、どう家族の糧にしていくのか、、その中で赤ちゃんの成長の喜びを味わっていくにはどうしたらいいのか、その為に産前に出来る指導はないだろうか、と考えて続けてきました。探求する中で、マインドフルネスに出会い、更にマインドフルバーシングに出会いました。不安や痛みを感じる家族への必要性を強く感じて開発された両親学級のような連続講座であること、かつ実践プログラムであり研究もされており、全世界的で取り組みがされていることで、強く同調し、私自身の学びと実践が始まりました。

マインドフルネスの実践では、赤ちゃんに還るスイッチのように感じる時があります。赤ちゃんが初めて体験する世界。先入観なく、不安もなく、なんでもオモチャのようでもあり、好奇心でいっぱいになる世界です。不安があってもいいのです。それでも、自分の心にYESを言い、広い視野から、自分に新しい行動の選択肢を提案していきます。マインドフルネスでの提案は、とてもしなやかなで、優しさに満ちていて、大好きです。このMBCPプログラムを通し、妊娠・出産、そして子育ての中で経験する出来事や感情と丁寧に向き合うことで、自分の心の癖を理解していきます。例えば、私たちは自分の心に対し、いつも批判して比較して厳しいかもしれませんが、もっと優しい提案や対応が出来ることにも気がついていきます。

私自身、マインドフルバーシングの学びを始めてからの数年で大きな人生の転機も訪れました。痛みや困難の最中でも、自分の人生に起こっていることを正確に理解して、その人生の波に好奇心を持って乗ってみること、は瞑想を通じて出来るようになった大きな強みです。自分の心が健やかであり、周囲の方々のサポートに気が付いて心から感謝することで、人生の変化・ピンチが大きな転機・チャンスになるのだ、と実感しています。​人生は、大きな変化の連続です。この学びを通じ、マインドフルネス”気付き”が、その期間を超えて、人生のお供になりますように。それぞれ人生がよき旅路となりますことを心から願います。その一助になれれば嬉しいです。

これから、日本でも、より多くの場所で、心のこと、その学びの重要性、等を実践・研究を通して広く理解されますよう尽力していきたいと思っています。よろしくお願いいたします!

ブログ 『いのちのかけはし 』 http://ryukyubear.blogspot.jp/?m=1

​☆講座の開催や、勉強会向けのお知らせも載せています。

​戸部 浩美
Hiromi Tobe
研究者・看護師・保健師  Ph.D.  RN.  PHN.
 
 東京大学大学院医学系研究科附属
 グローバルナーシングリサーチセンター 特任助教

マインドフルバーシングティーチャー

マインドフルペアレンティングティーチャー

​     Completed  MBCPTT 2016

     Completed  MBCP Retreat for professionals 2016 in NY

  Completed  Mindful Parenting

     Advanced Teacher's Training in Hong Kong    

翻訳・通訳

   NHK 『セサミストリート』『マザーグース』、その他、 

      主に教育関連の雑誌や書籍の翻訳や、同時・逐次通訳に携わる

群馬県渋川市出身。茨城県牛久市在住。東京外国語大学ロシヤ科卒。茨城県立医療大学看護学科卒。筑波大学大学院看護科学修士号取得。東京大学大学院保健学博士号習得。夫・義母・三男一女の7人家族。出産後自宅で開いていた寺子屋に来ていた不登校の子どもたちや、道を見いだせないでいた若者たちが、笑顔を取り戻して新しい人生を切り拓き、はばたいていくのを目にして、その人に合った方法で支援する方法を科学的に学びたいと思うようになる。43歳でセンター試験を受け、茨城県立医療大学で看護学を学び、看護師・保健師免許を取得。筑波大学大学院博士前期課程では、50名のお母さんにアンガーマネジメントプログラムを受講してもらい、その前後でどのような変化があったかを調べる。東京大学大学院博士課程において、育児中の親の怒りやストレスに焦点を当てた、レジリエンス(精神的回復力)を高めるプログラムに茨城県牛久市および静岡県三島市の200名以上のお母さん、お父さんに協力いただき、そのランダム化比較試験で検証する。東京大学医学系研究科附属グローバルナーシングリサーチセンター特任研究員を経て、現在は同センター特任助教として勤務。マインドフルペアレンティング、マインドフルバーシングのプログラムによる効果を研究するかたわら、マインドフルネス、アンガーマネジメント、ストレスマネジメントの講座や講演を全国各地で開催している。

Bridge for Joy  「喜びへの架け橋」が活動のキーワード

皆さま、こんにちは! Bridge for Joyの戸部浩美です。

お母さんのストレスや怒りのマネジメント、産後うつについて調べていく中で、マインドフルネスの効果を知り、そして、このマインドフルネスをベースにした出産と育児のプログラム、マインドフルバーシング(Mindfulness-based Childbirth and Parenting:MBCP)に出会いました。

このマインドフルバーシングは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校のナンシー・バーデキーが助産師としての長年の経験と、マインドフルネス・ストレス低減法(Mindfulness-Based Stress Reduction: MBSR,マインドフルネスを最初に医療に取り入れたジョン・カバット-ジンによって開発されたプログラム)を基に開発した妊婦とそのパートナーのためのプログラムで、現在、UCSFやオックスフォード大学を初め、世界各地で妊婦や医療者向けのコースやワークショップが開かれています。

マインドフルネス研究が進むウィスコンシン大学マディソン校においてこのマインドフルバーシングを研究するラリッサ・ダンカン博士は、彼女自身がナンシーからマインドフルバーシングを学んで出産し、これまで多額の研究助成金を獲得して、大規模な研究を行っています。最近、ナンシーとダンカン博士がメイヨークリニックにも招かれ、そこでも新たな研究と実践が始まろうとしていると聞いています。

お母さんの不安やうつ、恐れや怒りは、お母さん自身の心身の健康にも、またお腹の赤ちゃん、生まれた子どもにも大きな影響を与えます。

妊娠中から、「心の筋トレ」であるマインドフルネスを実践することによって、不快な出来事や感覚に対してもネガティブな感情や認知を増し加えることなく、ただそれに「気づき」、それと「共にある」ことを訓練していくことで、自分にも、周りの人や出来事にも、思いやりを持って対処できるようになります。そしてそれは、出産・育児においても、その後の人生にわたっても、かけがえのない宝物となります。そして、パートナーと共に妊娠中からこれを学ぶことによって、共通の言語、共通のスキルが育まれ、妊娠・出産・子育て、そして人生の様々なチャレンジに二人で協力しながら立ち向かうことができるのです。あるお父さんは「ただの出産準備コースだと思って参加したが、本当に人生を変える経験になった。このコースに参加したことで、自分の人生に対する見方は大きく変わった」と語っています。

 
私自身、4人の子どもを生み育ててきましたが、もっと早くこのような知識やスキルがあったら、自分自身にとっても子どもたちにとっても、どんなによかっただろうと思います。でも、今、それを知ることができたことに心から感謝しています。また、お伝えしている多くのお母さんが、口々にそうおっしゃいます。

切れ目ない育児支援の一つの可能性として、このプログラムを翻訳し、このプログラムを教えられる医療者・支援者を増やし、研究者としてこのプログラムの効果を明らかにしていくことで、今わたしたちが直面している多くの家族の問題を防ぐ取り組みを広げていき、世代を超えて続いてしまう負の連鎖を少しでも止めることができたらと、心から願っています。

多くの皆様のご理解とご協力をいただいて、一人でも多くのお母さんやお父さん、子どもたちが益を得られるように、喜びへの橋渡しをしていきたいと考えています。どうぞよろしくお願いいたします。​

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